時効 

本日は何気に高校時代の友人の話なぞ。ところであなた、

爆弾作った事ありますか?

いや何も液化反応だC4だモンロー効果だとかいう大それたモンじゃありません、ホントウにただ爆発するってだけなんですけど。
拙が通ったのは工業高校でありまして、当時は全校生徒1200名中1180名ほどがヤローなもんですから、そりゃあもうバカばっかりなんですね。カッコつけなくてイイとなると、もう、何でもアリなんですよ。
弁当の時間に出前は取る生魚をおろす、パチンコの景品カードを親から貰った小遣いだと言い張る、通学利用駅の便所でボヤ騒ぎ、アル中美術教師は朝礼時にエアガンフルオートでペイント弾をばら撒く、パソ(88?って歳モロバレ)を盗んで売り飛ばす、教師の車はバラす、etc――。
ほのぼのとした懐かしさが蘇ります。かわいいものですね。
そんな中で圧巻バカだったのが友人S君です。
彼は大量の爆竹の火薬を集めて(ったってあの小さいヤツですよ)、まずは靴を粉砕しました。ちゃんと電着発火で、『さすが怪しさフルスロットルの科研部部長』だと、皆口々に誉めそやしました。
その視線に潜んだ〝ヒマ人、アホか〟という痛さに気付かずウケをとって嬉しい彼の工作はどんどんエスカレートし、終いにゃドラム缶が破壊される程の威力を持つようになりました。
や、俺が地元を離れて随分経つので詳細は知れませんが、彼は今、俺と違って真面目に普通のリーマンやってるんじゃないでしょうか。粗大ゴミの箪笥爆破を付近住民に通報されても捕まりませんでしたから。