Holiday cautions

花を愛でるハズの昨日は結局ウチでトグロ巻いていた。俺の気まぐれの所為じゃない。ヒトが風呂入ってるあいだに息子はカギも持たずに遊びに出かけ、同居人Hは爆睡して動かなくなっていたのだ。ガッデム!
でもまあ、週一の休みやから少しくらいはエエかなーなどと仏ゴコロのカケラをかき集めてみたのが拙かった。デフォルトであんなに良く寝れる人間を他に知らない(コレでは『マトモな奴が俺の常飲ブツを飲むとどうなるか実験』の為に粉砕したニトラゼパムやフィノバールを盛るのは要再考であろう)。ミニマムな場のエントロピーを均一化させるかの如くおれの睡眠欲はコイツに盗られている気さえした。大体ヤツは全体的に俺より数割増しくらいの大柄なオトコであり、横になろうものなら6畳間では大変にかさばる。見るだに鬱陶しい。だから休日はイヤだ。せめてうつ伏せに寝れ!! んで、、
なるべく視界に入れぬように漫画等読みふけるも数時間が経過し、猛烈に臭い寝っ屁をこかれるに至って俺は決意した。顔だけナナメ向いてたHの右眉にシェーバーを当てようとしたのだ。ジジ…うぃんうぃん。ふははは――まさにそのとき、電話が鳴った。Hの母ちゃんから「晩飯一緒に外でドウカ?」と。
……危うい日常は危ういトコロで維持された
大人数がニガテでいつも自分は辞退するのだが、乗った。煮詰まった状況を回避する為に。その『タダ酒』の、いや、有り難き誘いのお蔭でHはナニも知らずに今日も変わらず仕事へ行った。