弄ぶ

各種犬、各種猫、おたまじゃくし、青虫→アゲハ蝶、ジャンガリアンハムスター、各種熱帯魚、各種海水魚、握りこぶしぐらいのヤドカリ、殻の直径2ミリ位の蝸牛
拾った犬のドテっ腹に『誰か拾え』とマジックで書いて泣く泣く捨てに行ったガキの俺。そうそう、眉毛を書くのも忘れずに。
猫は結構付き合いが長かった。IgE値3000の猫上皮アレルギーはこの頃培われたのか?ダニや花粉もあるらしいが。
オタマは天日干しにしたことがある。コンクリから剥がれなくなった夏の日。
蝶はプラケースの中で羽をくしゃくしゃにして逝った。
洋ネズミ増え過ぎ。あのヤル気は脅威。その熱意、俺にも分けろ
国産グッピー。コイツらも凄い、雄雌分けても産むわ産むわ。訊いたら一度産んだ後も腹にザーメンが残ってるそうだ。これは見習いたくない。畸形多くエグかった。
釣ってきたメジナ。今いるのはこの一匹だけ。名は『非常食』。< ベタ
ヤドカリ巨大。殻長二十五センチ位の法螺貝が漁港岸壁にいて、茹でて喰おうと思ったらこいつだった。よこすじやどかりという種。脱皮も見た。命懸けなのな。
極小カタツムリは机の引出しで飼った。親に発見され断念したが叱られた記憶無し。我が子のアホさにさすがに呆れ果てたのか。その下の引出しではドングリの〝もやし〟がおっ立ってたからな。

以上、過去俺の酔狂に付き合わせた数々の命。

――アア、忘レルトコロダッタ。俺ガハンコ押オシテ死ヲ決定付ケタニンゲンノ命。一度モ観察スルコト無ク性別スラ判ラズ生ヲ得テたった三ヶ月で俺がころした大切なたいせつな人間の命――
過去が無闇に湧いてくるのは呑み過ぎの証拠ですね……