ヨカッタ頃の

俺のエサ〜

昔っから躁鬱ではあったのだろうが、ソレが究極に目立たぬ時期があった。自衛隊の二任期間だ。 後方支援の機関配属だったが色んなヒトが居て色んなド阿呆伝統行事があった。
空挺徽章付けた香具師が酔うと高いトコロから飛び降りるという伝説はかなりホントウ。シラフでも飛び降りるという点がちょっと違うだけだ。
レンジャー行った奴は冬でもない限り、警衛につくと必ずヘビを料理する。俺も喰わされた。生焼けだった。忘れられん味。こいつらと一緒に海釣り行くとその場で食べる。ひとの獲物をバケツから勝手に取り出しバキバキっとオカシラをもぎって、喰う。くそ。
営内者の宴会でペーペー2士がやらされる出し物は『ホタル』と決まっていた。ケツに蝋燭か花火かを突っ込んで火を点け「ほーほー」と、もの哀しく唄う。火はアブナいからオモテの往来で、だ。
同僚の結婚式(無論、新郎新婦の親御・親戚・友人等のシビル多勢)で、雛壇の前で〝夜のせーかつ〟デフォルメヴァージョンを野郎同士、前張りのみのマッパで演じるのもアリだった。
こんなのに税金くれてやっているのかとお思いの諸兄、大丈夫だ。今、自衛隊は不便な外国で頑張っている! それにこんなのは序の口でしかナイのだ!!


俺はせいぜい、酔っ払って飛行場を延々匍匐前進し警衛ビデオに撮られたり幹部と大喧嘩したり駐屯地解放の記念日に迷彩用ドーランでカオに「バカ」と書いて全身黒タイツ着たり、上司と格納庫で「腹減ったなー」とコンプレッサにエクステンション装備し釘仕込み、鳩仕留めてヤキトリにしたり丸一日行方不明隊員になったり(脱柵ともいう)なオトナシい方だったよ…


や、営内二階からダイヴした同期の桜・鬱っぽT君の夢を視たもんで。ヒロユキ君、ゲンキぃ?


追記
もうひとつ思い出した究極バカ。現場を離れた後半二年の直属上司だった駐屯地司令副官から聞いたハナシ。
ある日、副官にあるまじき遅刻をしてきた彼は前夜鼻血を出し、救急車で運ばれたらしい。鼻血如きでアンビ乗車とはコレ如何に?
「…いやあ、止まるかと思って〝嫁サンのタンポン〟突っ込んだら中で膨れて抜けなくて鼻が割れるかと――」
だから俺は鼻血にタンポンなんぞ使わない(<ったりめーだ!)。 しかし、、
司令の副官で、もうコレだ。選定基準が〝芸のある奴〟としか思えねぇ……